豊田喜一郎伝 和田 一夫 由井 常彦 (著) 名古屋大学出版会

トヨタ創業者豊田喜一郎の数少ない評伝。喜一郎研究の第一人者、名古屋大学の和田一夫・由井常彦が、学術的な研究に基づいて一生を描き出す。

父豊田佐吉との関係、技術者としての個性、自動織機の技術を世界に知らしめた『豊田・プラット協定』の経緯などが詳しく語られている。喜一郎の最初の傑作と言われる「G型自動織機」の発明は父佐吉とどちらの主導であったのか、また、自動車開発の構想はいつからあったのか、といった「謎」も資料を基に仮説を立てている。

フォード車を分解して自動車の機構を学び、エンジンの失敗作を山と積んだエピソード、バイクからはじまったトヨタ車の発展、そしてトヨタ設立と近代経営への歩み、戦争による破壊、戦後の物資不足、労働争議、そして社長退任と、復帰を目指しこれからという時期での早すぎた死。

その短い人生を丁寧にたどる本書は、和田氏による『豊田喜一郎文書集成』とともに、極めて貴重な変えの効かない一冊。図書館でもなかなか蔵書しておらず、文庫化などが期待される。

【著者】

和田一夫(わだ かずお)

1949年新潟県生まれ。経営学者。東京大学名誉教授。専門は比較経営史。トヨタ研究で名高く、2010年『ものづくりの寓話:フォードからトヨタへ』で第53回日経・経済図書文化賞を受賞。

由井 常彦(ゆい つねひこ)

1931年長野県生まれ。経営史学者。明治大学名誉教授。東京大学経済学部卒、1960年同大学院経済学研究科博士課程満期退学。1965年「中小工業政策の史的研究」で東大経済学博士。

ハードカバー: 408ページ
出版社: 名古屋大学出版会
ISBN-10: 4815804303
ISBN-13: 978-4815804305
発売日: 2002/03

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