人間ドックが病気を作る―健康チェック機関の恐ろしいカラクリ (ベストセラーシリーズ・ワニの本)


人間ドックが病気を作る―健康チェック機関の恐ろしいカラクリ (ベストセラーシリーズ・ワニの本)

薄利多売の集客ビジネスの側面、「異常値」の信頼性、がんの見落としの多さなどについて「告発」するのであるが、実はセンセーショナルなタイトルに似合わず、人間ドックを猛進せずうまく付き合うというまっとうなものの見方の本。また、人間ドックの各検査の意味と数値の見方、オプション検査の種類、当時最新の「脳ドック」「心臓ドック」の紹介。また、並行して保険医療制度の仕組み、医大、医学部の構造問題、そしてかかりつけ医を持つことの重要性、医師との付き合い方などなど。エクストリームな内容ではなく、基礎知識と著者の主張が、読みやすくきれいにまとまった良書だったりする。情報を更新して再刊してもよいのではないか。

Amazonでは出品が少なくなんと6月現在7000円。とはいえ、むろんこれは売買ともに単に動かない状態であるから(これこそ異常値だ)。面白い本なので下がってから買いましょう。

【著者】

富家孝(ふけ たかし)

1947年生れ、大阪府出身。代々続く医家に育ち、1972年東京慈恵会医科大学卒業。開業医として1980年より医療法人富家会の初代理事長として首都圏に病院チェーンを開く。医療コンサルタント、医療ジャーナリストとしても活動、医療制度などに関する評論も多い。格闘技愛好家であり、慈恵医大時代は学生相撲で活躍し、同大相撲部監督も務めた。日本ボクシングコミッションドクター、新日本プロレスのリングドクターとしても知られる。

 

新書: 212ページ
出版社: ベストセラーズ
ISBN-10: 4584007993
ISBN-13: 978-4584007990
発売日: 1992/5/1
Amazon 売れ筋ランキング: 本 – 2,485,488位


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