そろばん (PanRolling Library) 山崎 種二 (著)


そろばん (PanRolling Library)

山種証券株式会社(現SMBC日興証券株式会社)、株式会社ヤマタネの創業者として相場の神様と言われた著者。とくに「売りのヤマタネ」といわれた引き際の見事さに神髄があった。本書は米問屋の小僧時代からの半生とともにタイトルの「そろばん」「ものさし」など独特の言葉で、投資哲学、相場観を語る。普遍的なノウハウよりも大切なことは、自分なりに確立された「守破離」の理論をもつこと。とくに良い時も悪い時も、確固たる決意で降りる「離」の心構えが肝要だという論に納得感。まあ、これができないわけだが。市場が荒れている今だけに読み返したい一冊。

1970年代に出た単行本の価格が高騰していることで知られていたが、文庫で再刊されたため下落。しかし今度は文庫本が高騰した。投資家やビジネスパーソンの購入が多く、希少性よりむしろ機能性が求められているからか。2020年5月現在、Amazonでは3980円から。

 

【著者】

山崎 種二(やまざき たねじ)

1893年群馬県生まれ。1920年代から米相場に手を染め始め、石井定七や伊東ハンニを向こうに回して成功を収めた。山種証券株式会社(現SMBC日興証券株式会社)、山種物産株式会社(現株式会社 アサヒトラスト→解散)、株式会社ヤマタネの創業者。米相場と株式相場。「売りの山種」日本画専門の山種美術館を設立している。1983年没。


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